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遺言の種類と特徴

遺言の種類と特徴

 

遺言とは

遺言とは、日常用語的には、人が自分の死後のために残す言葉を意味します。
この日常用語的な遺言には、たとえば「兄弟は仲良く暮らすこと」とか、「家業を盛り立てるべし」といった遺訓や遺戒も含まれます。

しかし、法律上の遺言には、このような単なる遺訓や遺戒は含まれません。
法律上の遺言とは、たとえば、「長男の相続分を2分の1とする。」とか、「土地は二男に遺贈する。」というように、遺言者の死後の法律関係(特に遺産のゆくえ)を定める最終意思の表示をいいます。

そして、遺言で定めることができる事項(遺言事項)は限定されています。

分 類 遺言できる事項
法定相続原則の変更 相続分の指定
遺産分割方法の指定
相続人の廃除・廃除の取消
遺産分割の禁止
相続人相互の担保責任の指定
遺言執行者の指定
遺贈減殺方法の指定
遺産の処分 遺贈、相続させる遺言、寄付行為、信託設定
身分行為 認知
未成年後見人の指定
その他 生命保険金受取人の指定・変更など

 

遺言の方式

遺言には厳格な方式が要求されており、この方式に従わない遺言は効力が生じません。

遺言の方式には、大きくわけて、通常の日常生活を送っている人が行う「普通方式」と特別の事情により普通の方法で遺言を行うことができない人が行う「特別方式」の2方式に分類されます。

そして、さらにこれらは次のようにわかれます。

分類 遺言の方式
普通方式 自筆証書遺言
公正証書遺言
秘密証書遺言
特別方式 一般危急時遺言
難船危急時遺言
一般隔絶地遺言
船舶隔絶地遺言

 

自筆証書遺言とは

自筆証書遺言は、最も簡易な方式の遺言です。
自筆証書遺言は、遺言者が自分で、遺言の内容全文、日付、氏名を手書きし、署名に連ねて押印するだけです。

自分1人で遺言ができるので、遺言をしたこと自体を誰にも知られないというメリットがあります。
費用もかかりません。

しかし、簡易な方式といっても、いざ自分で作成してみると意外に完全なものを作成することは難しく、方式の不備により遺言が無効となる危険性が高いというデメリットがあります。
また、遺言書の保管を自分で行う必要があるので、紛失、毀損、偽造、変造のおそれがあるというデメリットもあります。

公正証書遺言とは

公正証書遺言とは、公証人役場において公証人という公務員が作成する公正証書を作成して遺言をする方式です。

公正証書遺言を行うには、証人2名以上の立ち会いが必要であり、遺言者が公証人に対して遺言の内容を口頭で伝え、これを聞いた公証人が書面を作成し、遺言者と証人2名に読み聞かせた上で、遺言者、証人、公証人がそれぞれ署名押印します。

公正証書遺言は、公証人が関与するために内容的にも方式的にも適切な遺言ができるというメリットがあります。
また、公正証書遺言は、公証役場で保管されることになるので、紛失・破棄・偽造・変造のおそれが少ないというメリットもあります。

ただし、公正証書作成の費用がかかり、遺言の内容を証人2名に知られてしまうというデメリットがあります。

秘密証書遺言とは

秘密証書遺言とは、遺言者があらかじめ遺言書を作成して署名・押印した後これを封筒にいれて封印し、これを公証人と2名以上の証人の面前に差し出し、公証人、証人、遺言者が封筒に署名押印する方式の遺言です。

この方式では、公証人が封筒に、遺言者の遺言書である旨を記載して署名するため、遺言者が遺言を行ったことを明らかにでき、かつ、遺言の内容自体は知られないですむというメリットがあります。

ただし、遺言書の内容に公証人は関与しないので、自筆証書遺言と同じ方式の不備が生じるおそれがあるというデメリットがあります。

 

メリット デメリット
自筆証書遺言 ・遺言の存在を秘密にできる・費用がかからない ・方式、内容の不備で無効となるおそれがある
・紛失、滅失、偽造、改変のおそれがある
公正証書遺言 ・方式、内容の不備が生じにくい
・紛失、毀損、改変のおそれがない
・遺言の内容を秘密にできない
秘密証書遺言 ・遺言の存在を明らかにしつつ、内容自体は秘密にできる
・改変のおそれが小さい
・方式、内容の不備で無効となるおそれがある

 

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